星屑記

何気ないことを考えたり、語ったり。

朝の星月夜

以前、私はほとんど毎日早起きしているという記事を書いた。

ayamestar.hatenablog.jp

朝方は一日の中でもっとも冷え込む時間といわれる。

そして冬になると、日の出がとても遅くなり、六時でも外は真っ暗だ。

「こんな時間から活動しなきゃいけないなんて!」と思うのだが、時々、いいこともある。

朝の五時頃に家を出ると、月や星がとてもよく見えることがあるのだ。

夜に見上げるよりもきれいに感じられて、冬の中で唯一好きなところだ。

今日は、小さな楽しみを見つけることが大切だということを2つの疑問からお話しよう。

なぜ朝の方がきれいに見えるのか?

一般的に、冬場は星がきれいに見えると言われる。

冬の季節風が強く吹くため、空気が乾燥するからだとか。

いつもより少し遅い時間に帰宅すると、星がよく見えると感じることがある。

市街地から少し離れたところに住んでいて、明かりが少ないことも理由の一つだろう。

では、なぜ朝の方が月や星がきれいに見えるのか?

先述した通り、「明かりが少ない」と空がよく見える。

だからこそ都会から離れたり、真夜中に見たりする。

ここで考えてもらいたいのは、夜中の十二時と朝の五時では、どちらの方が明かりが多いか?

二十四時間経営しているコンビニやカラオケ店などもあるが、一般の住宅や車通りはどうだろう?

夜中の十二時まで起きていることは、みなさんしばしばあるだろう。

当然、部屋の電気はつけている。

しかし朝の五時に起きている人が、どれだけいるだろうか?

仕事や課題が切羽詰まって徹夜しているか、用事があって早起きしている人くらいだろう。

車通りも同様である。

夜中の十二時頃は、意外と車通りがある。

夜中から明け方にかけては、新聞配達や運送トラックを見るくらいである。

……もうお分かりいただけるだろうか。

夜よりも、朝の方が明かりが少ないのだ。

したがって、朝の方が月や星がきれいに見えるのである。

なぜ小さな楽しみを見つけるのか?

端的に言おう。

憂鬱なことばかり目を向けていたらもったいないからである。

何より、小さな楽しみでも見つけないと参ってしまう。

――仕事が忙しかったけれど、先輩がコーヒーをおごってくれただとか。

――課題が忙しかったけれど、創作のネタになりそうな話を見つけただとか。

偉そうになってしまうが、「自分の人生」なのだ。

好きなものにお金を払いたい、有意義に過ごしたい。

大いに結構なことである。

何かしらプラスしてくれるものを積み上げていく人生にしたいと思わないだろうか?

「前向きに考える」というのは、何事も「何とかなるさ」と受け止めることではない。

上手くいかないことを受け止め、その上で「でもここは良かった」という点を見つけることである。

そのためにも、小さな幸せを見つけていくことが大切だと、私は思っている。

……で。

私にとって面倒な早起きの中にある小さな幸せというのが、朝に見る星月夜なのである。

きれいなものだが、見過ぎるとちょっぴり虚しい気分になることもある(笑)