『メンタルが強い人がやめた13の習慣』を読む
『メンタルが強い人がやめた13の習慣』という本を読んだ。
その日私は、とても落ち込んでいた。
少しきつく言われると、すぐに泣いてしまうのだ。
その点を「泣いてる時間がもったいない。前に進め!」と指摘された。
もっともだと思うし、自分でも泣き癖を克服しなければならないと感じている。
何かいい本はないだろうか、と店内を見ていた時、本書に出会った。
今日はやめるべき習慣をいくつか取り上げ、本書を紹介したい。
やめるべき13の習慣
心理療法士の筆者が、母や夫の相次ぐ死から立ち直るために、自身と向き合い書き出したのが「メンタルが強い人がやめた13の習慣」である。
- 自分を哀れむ習慣
- 自分の力を手放す習慣
- 現状維持の習慣
- どうにもならないことで悩む習慣
- みんなにいい顔をする習慣
- リスクを取らない習慣
- 過去を引きずる習慣
- 同じ過ちを繰り返す主幹
- 人の成功に嫉妬する習慣
- 一度の失敗でくじける習慣
- 孤独を恐れる習慣
- 自分は特別だと思う習慣
- すぐに結果を求める習慣
それぞれ筆者を訪ねた患者の話とともに、なぜいけないのか? どんな考え方があてはまるのかが書かれている。
中でも私がピンと来たのは、「みんなにいい顔をする習慣」と「一度の失敗でくじける習慣」だ。
それぞれ自分にあてはまる考え方を抜粋した。
□反対意見を口にするより、周りに合わせるほうが楽だ。
□何かを頼まれると、やりたくなくても引き受けてしまいがちだ。
□周りの誰かがいらいらしていたら責任を感じて、相手の気分がよくなるよう努力する。
(05「みんなにいい顔をする習慣」をやめる)
□周りから「失敗した」と思われないか心配だ。
□失敗すると、言い訳してしまう。
(10「一度の失敗でくじける習慣)をやめる)
13の項目は簡潔に言ったものであり、実際には抜粋したようにいくつもの考え方が列せられている。
ほとんど当てはまらない項目もあれば、かなり頷いてしまう項目もある。
「みんなにいい顔をする習慣」をやめるためには、自分の価値観を明らかにし、やりたくないことにはきっぱり「ノー」と答えることが必要とされる。
「一度の失敗でくじける習慣」をやめるためには、失敗を恐ろしいものと思わず、学べるチャンスだととらえることが必要とされる。
周りにいい顔をして自分の意見をはっきり言えなかったこと。
指摘されると失敗だととらえ、もう駄目だと思ってしまったこと。
この二点が、私がすぐに泣いてしまう主な理由ではないか、と考えることができた。
私はどうやら、人間関係でも失敗することを恐れている。
まずは「失敗を恐れない」ようにコントロールすることが重要のようだ。
なぜコントロールするのか?
メンタルを強くするためには、自分をコントロールしなくてはならない。
つまり、自分の「思考・行動・感情」と向き合うことだと筆者は述べている。
- 思考――根拠のない思い込みを特定し、より現実的な思考に置き換える。
- 行動――どんな状況でも、前向きな行動を取る。
- 感情――感情に支配されないよう、自分が感情の手綱を握る。
(00「メンタルの力」とは?)
そしてメンタルを強くする3つのメリットをあげている。
- ストレスに強くなる。
- 人生への満足度が高まる。
- 業績が上がる。
(00「メンタルの力」とは?)
自分をコントロールし、メンタルを強くすることで、自分はもちろん家族や会社へも還元することができる。
自分の人生を送り、その人生を幸せなものにするためということだ。
最後に、本書を購入する決意を固めてくれた一文を贈ろうと思う。
これは、成長し、向上し、きのうの自分よりほんの少しよくなりたいと努力している、あなたのための本なのだ。
(00「メンタルの力」とは?)