起床のカギは「逆算」
私は、平日のほとんどは五時半起き、土日祝は四時半起きの生活を送っている。
「眠くないの?」と聞かれれば、もちろん眠い。
「大変じゃない?」と聞かれれば、もちろん大変だ。
しかし不可能ではない。
今日はみなさんにちょっとした起床のカギを、2つの点からお話ししよう。
そのカギとはズバリ、「逆算」である。
なぜ逆算するのか?
「逆算」とは言うが、ようは一日のスケジュールとイコールと考えて差し支えない。
例えば、次の二人の話を聞いてほしい。
A子「今日は起きたらごみを出して、洗濯をして、それから掃除もする。終わったら買い物にも行かなくちゃ」
B子「今日は八時半までにごみを出す。それから洗濯をして、昼までに掃除を済ませる。タイムセールの四時に買い物に行く」
どちらの方が、より具体的に一日のスケジュールがイメージできただろうか?
B子は「八時半までにごみを出す」「昼までに掃除を済ませる」「四時に買い物に行く」など、行動を起こす時間をある程度定めている。
明確な時間を決めておけば、ちょっと休憩を挟んだときでも、「あと一時間で昼になるから、掃除を進めなきゃ」と考えられる。
一方、A子は掃除が終わったら買い物に行くとしている。
しかし時間を定めないせいで休憩が長引いてしまい、掃除に時間がかかってしまった。
掃除が終わるころに、「もう四時! タイムセールだわ!」と慌てて出かけるかもしれない。
みなさんも読書や勉強、あるいは家事をしていて「もうこんな時間! 寝なくちゃ!」と思ったことがあるのではないだろうか?
起床時間を設定し、そこから逆算して就寝時間を定めれば、この事態を避けられるはずである。
つまり、「逆算」することで慌てないスケジュールを立てることができるのである。
なぜ目覚ましをかけるのか?
みなさんは寝る前に目覚ましをかける方がほとんどであろう。
なぜ目覚ましをかけるかと言えば、望んだ時間に自然と目が覚める人は少ないからである。
あるいは、家族の誰かが起こしてくれるのならばともかく、一人暮らしやいい年をした人は自力で起きなければならない。
起床にはこうした具体策が必要だと、私は考えている。
例えば私が取っている具体策の一つは、「目が覚めたら時間を確認する」だ。
窓の外がどんなに暗くとも、目が覚めたらスマートフォンで時間を確かめる。
もしかすると自分が目覚ましに気付かなかったり、無意識に止めてしまったりした可能性もあるからだ。
たいていは起床時間まで余裕があるのだが、何回かに一回はそれで飛び起きることがある。
つまり、起床するために必要な具体策の一環として、目覚ましをかけるのである。
私の場合
さて、上記2点をふまえた私の話である。
五時半に起きる日と四時半に起きる日があるが、六時間以上の睡眠を心がけているため、そこから逆算して就寝時間は午後十時に設定。
かける目覚ましは一つだが、地味な工夫がある。
それは「起床時間の少し前に目覚ましを設定すること」である。
なぜなら一度の目覚ましくらいでは起きたくないからだ!
そこで、半に起きたい時は十五分に設定する。
目覚ましが鳴ると、そこから五分ごとにスヌーズをかける。
一回、二回、三回、とスヌーズが三回鳴ったところで起床。
ちょうど半に起きることができるという寸法である。
これならば布団でごろごろすることもできるし、複数回覚醒を促されることで起きやすい。
これも起床時間から「逆算」して考えた具体策である。
まとめ
「逆算」することが起床のカギであるお話をさせていただいた。
無論、意志だけではどうにもならないから具体策を講じているのだが、そもそも起床する意志がなければ元も子もない。
「早起きは三文の徳」ということわざがある。
説教を垂れるつもりはないが、ゆっくりできる朝食や、幻想的な色を見せる朝焼けは、これから始まる一日をちょっとハッピーに感じさせてくれると思う。
「昼起きサイコー」ではなく、「早起きも悪くない」と思っていただければ幸いである。